第43回演奏会

日時  2019年9月16日(月祝)14時開演(13時30分開場)
会場 羽生市産業文化ホール 大ホール
地図
MapFan様提供
   羽生市役所様提供
入場料 前売 一般 2000円/高校生以下 1000円  
当日 2500円
全席自由
管弦楽 東京アカデミック管弦楽団 
曲目 アダージョ(アルビノーニのアダージョ)/レノ・ジャゾット

リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
/オットリーノ・レスピーギ
T.イタリアーナ U.宮廷のアリア V.シチリアーナ W.パッサカリア

レクイエム/ドメニコ・チマローザ

1 Requiem aeternam
2 In memoria aeterna
3 Dies irae
4 Recordare
5 Ingemisco, tamquem reus
6 Preces meae
7 Inter oves locum praesta
8 Lacrimosa
9 Domine Jesu
10 Sanctus
11 Benedictus
12 Agnus Dei
13 Lux aeterna
14 Libera me



アダージョ                           レノ・ジャゾット 
1958年に出版されたこの曲は、音楽学者のレノ・ジャゾットが旧ザクセン国立図書館の廃墟から発見したトマゾ・アルビノーニ(1671-1751)のソナタの断片に基づき復元したとされ、当時のバロック音楽ブームに乗り、大きな話題となった。ところが後に、この曲はジャゾットの完全なオリジナルであり、実際にはアルビノーニの素材はまったく含まれていなかったことが判明している。しかしながら流れるように美しく感動的な旋律から、「アルビノーニのアダージョ」として名曲に数えられ、現在でも映像作品やポピュラー音楽などに利用されている。ジャゾットは晩年に、アルビノーニを世に広めたかったと述べている。

リュートのための古風な舞曲とアリア        オットリーノ・レスピーギ 
オットリーノ・レスピーギは1879年に生まれたイタリアの作曲家。この作品は1917〜1931年にかけて作曲された3つの組曲で、16〜17世紀にリュート(日本の琵琶のような古い弦楽器)のために作られた曲をオーケストラや弦楽合奏に編曲したものである。レスピーギが音楽院の教授を務めていた際に、古い楽譜を研究したその成果とされている。本日のプログラムである第3組曲は弦楽合奏または弦楽四重奏で演奏され、4つの曲から構成されるが、なかでもイタリアーナとシチリアーナは、CMやTV番組等で用いられる最も有名な曲である。

レクイエム                       ドメニコ・チマローザ
ドメニコ・チマローザは1749年にイタリアのナポリ近郊においてレンガ職人の父と洗濯婦の母の家庭に生まれたが、音楽の才能があったことから地元の音楽院に11歳で入学した。オペラ作品を得意とし、22歳で最初の作品を書いてから、生涯に作曲したオペラは70に上り、旋律の美しさには定評があった。チマローザと同年生まれの詩人ゲーテはその音楽を賞賛していた。ロッシーニ(1792-1868)が登場するまではチマローザがオペラ・ブッファ(ナポリで生まれた市民的なオペラ)の第一人者であった。
レクイエムは1787年、チマローザ38歳のときの作品である。ロシアの女帝エカテリーナ2世の招きによりペテルブルクで宮廷楽長を務めていた際に、滞在していたフランス大使の妻の逝去を悼み作曲、初演された。
その楽譜は初演以後散逸してしまい、初演の記録はあるものの曲の内容は誰にもわからないままであったが、200年近くたった1968年に奇跡的に発見され、音楽祭で披露されレコードも発売された。しかしながら、最終曲の「リベラメ Libera me」は初演の記録はあるものの、楽譜は最近(2008年)まで紛失していたため、現時点で「リベラメ」まで収録された市販の音源はない。本日の演奏ではこの「リベラメ」を含めた完全版を演奏する。

 

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