第30回定期演奏会

 

 日時  2012年3月25日(日)
14時開演(13時30分開場)
 会場 羽生市産業文化ホール 大ホール
 入場料 前売 《指定席》 2500円、《自由席》 一般2000円、高校生以下 1000  当日 2500 (自由席のみ)
 ソリスト ソプラノ  吉田恭子  アルト  河野めぐみ
テノール 岡本泰寛  バス   北川辰彦
 管弦楽 東京アカデミック交響楽団
 音楽監督
   指揮
增田一揮
 曲目 カッチーニのアヴェ・マリア
ヴェルディ作曲 「レクイエム」

アンコール   荒城の月
各方面からのご感想をまとめました 

   当日ロビーにおいて東日本大震災の被災者の方々に対する義援金として、
57,086円
お預かりいたしました。
ご協力いただきました義援金は、日本赤十字社を通して被災者の皆様へお届けいたしました。
ご協力ありがとうございました。


 
曲目解説
 
カッチーニのアヴェ・マリア
 
この曲は16世紀のイタリアの作曲家ジュリオ・カッチーニのものとされているが、じつは1970年頃のソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフによるものである。その旋律はとても美しく、感動的である。本演奏会では東日本大震災の被災者の方々に対する追悼として、心をこめて演奏させていただきました。

ヴェルディ/レクイエム  試聴 

ヴェルディは、1868年に死去した大作曲家ジョアッキーノ・ロッシーニ追悼のためのレクイエムを協同で作曲することを、12人のイタリア人作曲家に提案している。そのための専門委員会が組織され、演奏日時はその一周忌にあたる1869年11月13日、会場はロッシーニの育ったボローニャのサン・ペトロニオ教会、と決定した。ヴェルディ自身は自分の担当部分「リベラ・メ」をいち早く作曲したが、他の作曲家が遅れがちであったこと、ボローニャの歌劇場支配人が無給の奉仕公演に難色を示し、通常のオペラ公演を優先する態度をとったことなどが原因となって計画は難航した。その後場所を改めてミラノでの演奏にする、あるいは日時を繰り延べてボローニャで演奏する、などの打開策が検討されたが、最終的にはこの「ロッシーニ・レクイエム」計画は放棄された。
その5年後、ヴェルディが最も敬愛していたイタリアの小説家マンゾーニの死(1873年5月22日)はヴェルディに深い悲しみをもたらした。ヴェルディは同年6月3日、個人的にマンゾーニの墓地を訪れて追悼を行った。そしてこの時点までに、新たな「マンゾーニ追悼のレクイエム」の構想を固めたらしい。ヴェルディは楽譜出版社リコルディ社の総帥、ジュリオ・リコルディを通じてミラノ市長にレクイエムの提案を行っている。ヴェルディからの条件は、初演の演奏に要する費用を市側が負担してくれれば、楽譜印刷の費用はヴェルディが支出する、というものであり市長もそれを了承した。前回の「ロッシーニ・レクイエム」に懲りてか、ヴェルディはすべて単独で作業を進める心積もりだったようである。
ヴェルディは1873年の夏、妻ジュゼッピーナと過ごしたパリで殆どの作曲を行い、翌年4月頃までには完成したと考えられている。なお同中「ラクリモーサ(涙の日)」は『ドン・カルロ』のパリ初演(1867年)時に演奏時間の都合でカットされた部分の転用、「リベラ・メ(我を解き放ち給え)」は上記「ロッシーニ・レクイエム」の自身の作曲部分の転用である。
初演はマンゾーニの一周忌に当たる1874年5月22日、ミラノ市のサン・マルコ教会で挙行された。この教会は音響が良いことからヴェルディ自身が選択したと伝えられる。指揮はヴェルディ自身、管弦楽はスカラ座のオーケストラを中心とする100名、合唱は120名と伝えられている。
初演時の評価は「僧衣をまとったオペラ」など、酷評するものも多かったが、現在においては数ある中でも3大「レクイエム」(ヴェルディ・モーツァルト・フォーレ)の一つに数えられるほど、代表的な名曲である。
 
曲名は冒頭の歌いだしに由来する。「レクイエム」は「鎮魂曲」などと訳されることがあるが、正確ではない。直訳すると「安息」という意味であり、死者が安らかに天国に迎えられるよう、神に祈る内容である。
2曲目の冒頭はこの曲の中でもっとも有名な部分であり、テレビや映画等でよく用いられる。ヴェルディのレクイエムでは7曲中最も長く、40分近く演奏される。内容はいくつかに分けられていて、それぞれに個性的な部分である。ここでは世の終わり、最後の審判が描かれる。その審判の始まりを告げる、不思議なラッパの音がどこからともなく聞こえてくる。この部分ではバンダが効果的に用いられ、本演奏では客席後方の左右にそれぞれトランペットを2本ずつ配置し、立体的な音響を作りだした。続いてキリストによる声がバスで歌われる。その前では哀れな人々は嘆くしかない。最後には裁きを受けるために死んだ人々も灰の中からよみがえり、その日は涙を流さずにはいられない(ラクリモーサ)。
ミサは前半の祈りの部分と、後半の食事の部分に分けられる。食事の部分ではキリストの体と血を模した、パンとぶどう酒がふるまわれる。その間に歌われるのが3曲目(奉献唱)である。この曲では煉獄での苦しみを軽減してくださいという、独特なものとなっている。
4曲目は預言者イザヤが幻覚の中で見たという、天使が神をたたえて歌いかわすという情景を基軸に作られた、華やかな部分である。
5曲目の「アニュス・デイ」というのは、神の子羊という意味であるが、本来はパンを配る間をつなぐために歌われる。司祭と信者の応答のような神聖な曲である。
6曲目(ルックス・エテルナ)はパンとぶどう酒をいただく(拝受)という、もっとも神聖な儀式にあたる。
7曲目(リベラ・メ)は先述のように最も早く作曲された曲であり、この曲全体は7曲目から構築された。途中では2曲目の冒頭が再び演奏される。一番最後の部分では、あたかも魂の救済を印象付けるかのように曲が終わる。

 
『対訳』
 
Ⅰ. Requiem(レクイエム・永遠の安息を)
 

Requiem aeternam dona eis, Domine.
et lux perpetua luceat eis.
Te deccet hymnus, Deus, in Sion.
et tibi reddetur votum in Jerusaalem.
Exaudi orationem meam.
Ad te omnis caro veniet.
Requiem aeternam dona eis, Domine.
et lux perpetua luceat eis.
Kyrie eleison;
Christe eleison. 
主よ、永遠なる安息を彼らに与え、
絶えざる光が彼らに照らされんことを。
神よ、賛歌を歌うはシオンにて。
エルサレムでは主に生け贄を捧げ奉る。
我が祈りを聴き給え。
全ての肉体はみな主に帰らん。
主よ、永遠なる安息を彼らに与え、
絶えざる光が彼らに照らされんことを。
主よ、あわれみ給え。
キリストよ、あわれみ給え。

 
Ⅱ. Dies irae(ディエス イレ・怒りの日)
 

Dies irae,dies illa
solvet saeclum in favilla,
teste David cum Sibylla.
Quantus tremor est futurus,
quando judex est venturus
cuncta stricte discussurus.
Tuba mirum spargens sonum
per sepulchra regionum
coget omnes ante thronum.
Mors stupebit et natura,
cum resurget creatura
judicanti responsura.
Liber scriptus proferetur
in quo totum continetur,
unde mundus judicetur.
Judex ergo cum sedebit
quidquid latet, apparebit:
nil inultum remanebit.
Quid sum miser tunc dicturus,
quem patronum rogaturus
cum vix justus sit securus?
Rex tremendae majestatis
qui salvandos salvas gratis
salva me, fons pietatis.
Recordare, Jesu pie,
quod sum causa tuae viae,
ne me perdas illa die.
Quaerens me sedisti lassus,
redemisti crucem passus;
tantus labor non sit cassus.
Juste judex ultionis,
donum fac remissionis
ante diem rationis.
Ingemisco tamquam reus,
culpa rubet vultus meus,
supplicanti parce, Deus.
Qui Mariam absolvisti
et latronem exaudisti,
mihi quoque spem dedisti.
Preces meae non sunt dignae,
sed tu bonus fac benigne,
ne perenni cremer igne.
Inter overs locum praesta
et ab hoedis me sequestra,
statuens in parte dextra.
Confutatis maledictis,
flammis acribus addictis,
voca me cum benedictis.
Oro supplex et acclinis,
cor contritum quasi cinis,
gere curam mei finis.
Lacrymosa dies illa
qua resurget ex favilla
judicandus homo reus;
huic ergo parce Deus.
Pie Jesu, Domine,
dona eis requiem.
Amen. 
怒りの日、その日こそ
この世が灰に帰するなり、
ダヴィデとシビラの共なる予言のごとく。
人々のおそれ、如何ばかりならん、
裁きの主の来給いて
全てを厳しくただすとき。
妙なるラッパがその響きもて
もろもろの墓の上に鳴り渡り
全ての人々を御座の前に集めん。
死と自然界は驚かん、
創られしものの蘇りて
裁きの主に答えるとき。
記されし書は持ち出されん
そこに全てを記し留められたるがゆえに、
この世は裁かるべし。
裁きの主、御座に着くとき
隠されたることもことごとくあらわとなり、
罰を逃れるものとてあらんや。
あわれなる我、そのとき何を言うべきか?
如何なる弁護者に頼むべきか?
義人すらも心安らかならざるものを。
恐るべき御稜威の王よ、
汝、救うべき者を御恵みもて救い給う。
我を救い給え、憐れみの泉よ。
想い起こし給え、慈悲深きイエス。
汝の道の所以は我がためなり。
かの日に我を滅ぼし給うな。
我を訪ね、疲れて座し、
十字架にて贖いし
かくも大いなる労苦を空しくすることなかれ。
正義もて罰し給う裁き主よ、
赦しの恩寵を下し給え
精算の日の前に。
かくは罪故に呻き、
咎を恥じて我が顔を赤らめん、
我のひざまずくを慈しみ給え、神よ。
主はマグダラのマリアを解き放ち、
盗賊の言をも聞き、
我にもまた望みを与う。
我が願い、価値なきものなれど、
慈悲深き主よ、憐れみをもて、
我を、永久の業火に追いやり給うな。
羊の中に我を置き、
山羊よりは引き離し、
石なる場所に立たしめよ。
呪われし者を罰し、
烈しき熱火に渡すとき、
祝福されたる者とともに我に呼びかけ給え。
ひざまずき身をかがめて祈りたる、
灰の如き悲嘆の心もて、
我が終わりの時を御意に置き給え。
かの日、涙の日
熱き灰より人は蘇り、
罪ある者は裁かれる。
されば彼を憐れみ給え、神よ。
慈しみ深き、主イエスよ、
彼らに安息を与え給え。
アーメン。 

 
Ⅲ. Offertorium(オッフェルトリウム・奉献唱)
 

Domine Jesu Christe, rex gloriae,
Libera animas omnium fidelium defunctorum
de poenis inferni, et de profundo lacu:.
Libera eas de ore leonis,
ne absorbeat eas tartarus,
ne cadant in obscurum;
sed signifer sanctus Michael
repraesentet eas in lucem sanctam,
quam olim Abrahae promisisti
et semini ejus.
Hostias et preces tibi, Domine,
laudis offerimus,
tu suscipe pro animabus illis,
quarum hodie memoriam facimus:
fac eas, Domine,
de morte transire ad vitam,
quam olim Abrahae promisisti
et semini ejus.  
 主、イエス・キリスト、栄光の王、
生を終えし信者全ての魂を解き放ち給え
地獄の罪と深き渕より
獅子の口より解き放ち、
彼らが冥府に飲み込まれざるように、
暗闇に落ち込まざるように。
而して旗手聖ミカエルが
彼らを聖なる光明に導かんことを。
主がかつて、アブラハムとその子孫とに
約束したその光に。
主よ、生け贄と祈りを
賛美もて汝に捧ぐ
汝、今日をその記せし日としてなせる
我らの魂のため、これを受け入れ給え。
彼らをして、主よ、
死より生へと移しめ給え
主がかつて、アブラハムとその子孫とに
約束したその生命に。

 
Ⅳ. Sanctus(サンクトゥス・聖なるかな)
 

 Sanctus, sanctus, sanctus,
Dominus Deus Sabaoth!
Pleni sunt coeli et terra gloria tua.
Hosanna in excelsis!
Benedictus qui venit in nomine Domini!
Hosanna in excelsis!
 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな
万軍の神なる主よ!
汝の栄光は天と地に満ちてあり。
いと高きところに、ホザンナ!
主の御名によりて来たりし者、祝せられ給う!
いと高きところに、ホザンナ!

 
Ⅴ. Agnus Dei (アニュス デイ・神の子羊)
 

 Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,
dona eis requiem.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,
dona eis requiem sempiternam.
 世の罪を除く神の子羊よ、
彼らに安息を与え給え。
世の罪を除く神の子羊よ、
彼らに永遠の安息を与え給え。

 
Ⅵ. Lux aeterna(ルクス エテルナ・永遠の光を)
 

 Lux aeterna luceat eis, Domine,
cum sanctis tuis in aeternum,
quia pius es.
Requiem aeternam dona eis, Domine.
et lux perpetua luceat eis.
cum sanctis tuis in aeternum,
quia pius es.
 主よ、絶えざる光を彼らの上に照らし給え、
永久に主の聖人らとともに、
慈悲深き主よ。
主よ、永遠なる安息を彼らに与え、
絶えざる光が彼らに照らされんことを。
永久に主の聖人らとともに、
慈悲深き主よ。

 
Ⅶ. Libera me(リベラ メ・我を解き放ち給え)
 

Libera me, Domine, de morte aeterna
in die illa tremenda,
quando coeli movendi sunt et terra,
dum veneris judicare saeculum per ignem.
Tremens factus sum ego et timeo,
dum discussio venerit atque ventura ira:
quando coeli movendi sunt et terra.
Dies irae,dies illa.
calamitatis et miseriae,
dies magna et amara valde,
dum veneris judicare saeculum per ignem.
Requiem aeternam dona eis, Domine.
et lux perpetua luceat eis.
Libera me, Domine, … 
 主よ、我を終わりなき死より解き放ち給え、
かの日、恐るべき日、
即ち、天は震え、地は動かん、
主は、世を裁くため火をもて来たり給う。
我は震え戦きて恐れん、
裁きと御怒りに思いを馳せ。
即ち、天は震え、地は動かん。
かの日、怒りの日。
災いと悩ましき日、
大いなる嘆きの日なり。
主は、世を裁くため火をもて来たり給う。
主よ、永遠なる安息を彼らに与え、
絶えざる光が彼らに照らされんことを。
主よ、我を解き放ち給え…

 
アンコール
瀧廉太郎/荒城の月
 試聴 
 
 言わずと知れた日本の作曲家 瀧廉太郎の、もっとも有名な曲の一つ。瀧はこの曲を、出身地である大分の岡城よりインスピレーションを得たとされている。一方作詞の土井晩翠は、仙台の青葉城や会津の鶴ヶ城をモデルにしたとされる。曲はもともと2分の2拍子で、旋律の一部に♯(半音あげる)があったが、のちに山田耕作が4分の4拍子に変更し、♯も外してしまった。現在においてはこの盤が定着してしまっているが、本演奏会では瀧の意を尊重し、原曲に近い形で演奏しました。

演奏者紹介
 
ソプラノ:吉田 恭子
愛知県出身。国立音楽大学大学院オペラ専攻修了。第40期二期会オペラスタジオ研究生修了。’97年イタリアへ留学し、エウジェーニョ・フルロッティ、マリア・キアーラ、レナータ・スコット各氏に師事する。第33回日伊声楽コンコルソ第2位、第5回ラッコニージ国際音楽コンクール及び第1回ヴィニョーラ声楽コンクール共に1位なし第2位、他多数入賞。「コシ・ファン・トゥッテ」「セヴィリアの理髪師」「フィガロの結婚」「魔笛」「トゥーランドット」リュー役、宮本亜門演出「ドン・ジョヴァンニ」「カルメン」「皇帝ティトの慈悲」佐渡裕指揮「ヘンゼルとグレーテル」「ラ・ボエーム」「ノルマ」「ドン・パスクワーレ」の主要な役に出演。「第九」モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」ヴェルディ「レクイエム」等のソリストに出演。二期会会員、日伊協会会員。
 
アルト:河野 めぐみ
東京芸術大学、同大学院オペラ科修了。後藤寿子、R・エリー、横山修司の各氏に師事。'93年「ルチア」のアリーサで藤原歌劇団にデビュー。以後椿姫、ファウスト、蝶々夫人、カルメン、マクベス、アルジェのイタリア女、アドリアーナ・ルクブルール等に出演。新国立劇場にはリゴレット、エフゲニー・オネーギン、ルチア、花言葉に出演。
また「カルメン」では毎年全国各地での文化庁青少年芸術事業公演の主役を務めるほか、各地市民オペラや2005年愛知万博での松尾葉子氏プロデュース「文楽様式による異説・カルメン情話」など様々な公演に出演を重ねている。95年、ミラノヘ留学。96年イタリア・ブッセート市にてヴェルディの声国際声楽コンクール優勝。
藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学講師。
 
テノール:岡本 泰寛
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大大学院音楽研究科修士課程修了。
1994年『魔笛』のタミーノ役でデビュー。2000年には4月新国立劇場・二期会共催公演『サロメ』、二期会公演『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)、新国立劇場・二期会共催公演『ナクソス島のアリアドネ』、2003年新国立劇場小劇場『無人島』(日本初演)、2005年東京のオペラの森『エレクトラ』、小澤征爾音楽塾に参加し天津、上海で『セヴィリアの理髪師』特別演奏会に出演、2006年には東京の森のオペラの「オテロ」に出演した。コンサートではNHK交響楽団の定期公演、準メルクル指揮の『ヴィーナスとアドニス』、シャルル・デュトワ指揮の『エレクトラ』にソリストとして出演。
二期会会員。
 
バス:北川 辰彦
国立音楽大学卒業。同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第5期修了。文化庁在外派遣及びローム・ミュージック・ファンデーションの奨学金を得てイタリアに留学。ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールにおいて外国人特別賞を受賞しトラーパニ音楽祭『コジ・ファン・トゥッテ』にドン・アルフォンソ役で出演。東京のオペラの森『エフゲニー・オネーギン』の小澤征爾をはじめ佐渡裕、大友直人、C.アルミンク、P.コンビチュニー、C.グルーバーなど著名な指揮者や演出家と共演。『フィガロの結婚』フィガロ、『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、『愛の妙薬』ドゥルカマーラ、『アイーダ』ランフィス、『セヴィリアの理髪師』ドン・バジリオなど、数多くのオペラに出演し演技面でもその存在感を示している。美声と凛々しい舞台姿を兼ね備え、今後の活躍が期待される。
オペラ界のトップスター6人による男声ユニット「ザ・ジェイド」(http://thejade.jp)のメンバー。二期会会員。http://www.tatsuhiko-kitagawa.com

 
東京アカデミック交響楽団

(財)新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団、サイトウキネンオーケストラといった、在京オーケストラで活動するトップメンバーを軸に、それ等オーケストラに係わるフリープレイヤーから編成されている。

 
ご感想
アンケートに寄せられた声を紹介します。

ただただ感動です。ずっと涙が止まりません。魂のこもった一音一音、みなさんの歌が一つの大きなエネルギーの塊となって私の心臓に響いています。この熱い想い、ずっと忘れません。ありがとうございました。今日ここに来られて、本当によかった。能を見ているかのような深い精神性を秘めた美しい指揮と、情熱がそのままストレートに伝わってくるコンサートマスターとの対比が楽しかったです。   女性
 また通っぽい曲をやってください。遠くに行かなくても聞けるのがいいのです。このレベルで入場料は安いと思います。 40代女性 
 大震災はじめ、天災人災・・・未曾有の時代と呼ばれる今の世の中、これほど大規模なミサの演奏が羽生の地で行われたことは素晴らしいことと感激しました。羽生の地でこのような演奏会を開くことができたのも、後にも先にも100年は出ないだろうと思います。 50代女性
 歌の解説が面白かった何の知識もなく聴くのより楽しいと感じた。演奏が素晴らしかった。コーラスの声が美しく響き、迫力があった。  60代女性
 このような和声会は初めてで、声量と迫力に驚かされました。今回は音の層の作り方がとても良いなと思いました。  10代女性
 演奏の前に丁寧な説明があり、ありがとうございました。レベルの高い合唱団なので、毎年楽しみにしています。 70代女性
 学校に来た○○フィルハーモニーの人たちより100倍上手でした。とても素晴らしかったです。  小学生男子
 初めてヴェルディのレクイエムを聴けました。静と動のコントラストが面白かったです。声楽もオケも熱演と思いました。  60代男性
 スケールの大きさに大変驚きました。最初の説明があり、わかりやすくてよかったと思います。声もよく素晴らしい。大変感動しました。  60代女性

たくさんのお言葉、ありがとうございました。
和声会では演奏の初めに指揮者から曲目の解説を実演付きでやるのが定番となっていますが、そのことに対して「必要ないのでは」との声もいただきました。曲を知っている方にとっては、早く曲を聴きたい、という気持ちもよくわかります。しかしながら、場所柄もあり、曲を知らない方が大半を占めることもあり、毎回ご好評をいただいております。さまざまなご意見もあるとは思いますが、和声会としてはこのスタンスを続けたいと考えております。
 
和声会メンバーの関係者からの声をまとめてみました。

「どうしてもっと沢山コーラスが歌わないの?勿体ない。長野の大賀ホールで聞きたい。」
「日常生活で、くよくよすることが沢山あるけど、スカッと飛んでいきました。音楽って素敵です。」
「アヴェマリアで泣いて、最後荒城の月で泣いて・・・最初から最後まで泣きっぱなしだった」
 
最後に、出演者側の感想です。
 
【合唱団】
聴きに来てくれた友人からも、オケ・ソリスト・合唱共に好評で、「和声会史上に残る名演!!」とコメントをくれました
先生には私達への指導は素より、多方面に渡り大変なご苦労があったと拝察致します。素晴らしいヴェルレクに出会わせて頂き、感謝で一杯です。ありがとうございました。
 
和声会の皆さん
ヴェルディ コンサート 大成功 おめでとうございました。トラの一人として、ご一緒にステージに立たせていただき本当に有難うございます。
指揮者自らのコンサートへの思いとアヴェマリアで始まり解説つきのレクイエム、実力者揃いのソリストの熱唱2年越しの練習をぶつけた団員の皆さんの気持ちの入った合唱そしてアンコールの荒城の月、会場の暖かい拍手、ブラボーのないのがかえって清々しい聴衆の反応が、羽生という土地柄を思わせて大変感動したコンサートでした。どうも有難うございました。これからの活躍を楽しみにしております。(エキストラ出演いただいた方からいただきました)

 
【オーケストラ】
昨日は大変お世話になりまして有り難うございました。オーケストラの多数の仲間達から、たくさんの楽しく気持ちよく演奏が出来たとメールをもらっています。こんなことは初めてです。
また共演できますことを心より楽しみにしております。大成功おめでとうございました。
 
オーケストラは和声会からお願いして演奏していただいたプロのオーケストラです。その方々から、称賛の声を頂けたというのは、誠に光栄なことと感銘を受けております。



      和声会ホームページ